ADrimが描く”未来地図”2022 CEO×COO×CFO対談
こんにちは!広報担当の藤本です。
今回は、なんと経営陣の対談に潜入してきました!
第6期を終えて、ついに第7期に突入したアドリムが、どのような展望を持っているのか、どのような目標を掲げてどんな道を歩んでいくのか根掘り葉掘り伺ってきました。
経営陣から見たメンバーはどう見えているの?5年後10年度の更なる未来は?など盛り沢山な内容となっております。ぜひ最後までご覧ください!
Ⅰ. 2021年を振り返って
ー2021年はどんな1年間でしたか?
(石上社長)
売上の話で言うと、前年12億円から20億を超えるまでに引き上げることができた1年でした。とはいえ期首の時点で、売上が30億を超えると想定していたのでその点で比較すると、後半で尻すぼみになってしまったかな。正直、少し反省の残る1年ではあったと思う。
あとは、この1年間で新メンバーも沢山ジョインしてくれたし、新しいことも経験できた年になったなとは思ってる。サブスク事業に関して、軌道に乗ってはいないものの、きちんと道が見えた1年にはなったので、非常に嬉しく思っているよ。
(加賀谷さん)
この1年は、人数が増えてWeWorkという大きなオフィスへの移転もできて、売上20億の達成もできた年なので、”成長している会社”と胸を張って言えるようになれた1年でした。あとは、監査1年目だったので、上場の準備を進めて入り口に立つことができた1年になったのではないかなと個人的に思っています。
(野口さん)
反省点で言うと、去年見えていたものと、今見えているものが違っているなと思っていますね。30億円達成までの道筋が見えていた中で、踏ん張りと量と工夫が足らなかったなと感じます。とはいえ、会社としてはいろいろなアップデートがあった1年でしたね。福岡の本格稼働、新メンバーの大幅増員、新卒採用スタート、オフィスの拡大移転など、企業としての成長を過去一番に感じることのできた1年間だったと思っています。
業績のところがついてこなかったのは反省すべき点ですが、課題が見えたので今期で潰すのみかなと思ってます。メンバーは日々仕事に一生懸命に向き合ってくれていたので、”後悔はないけど反省の残る1年”かなと思っています。
(藤本)
反省なしに翌年を迎えられないと思っていますし、説明会ではなかなか反省点を伝える機会がないので、リアルな心の内をお伺いできて良かったです。
ー個人的な心境の変化はありましたか?
(加賀谷さん)
今年取締役員に就任したので、ガラッと変わったなと思っています。この1年で管理部門が本格的に構築でき、細かい決断や判断を毎日メンバーから迫られているので、思ったよりも決め事が多いんだなとリアルに感じていますね。「あの時の判断は正しかったのかな?」といつも振り返っています。上場という目指す場所はあるけれど、地図がないから自分達で描いているフェーズです。
(石上社長)
それでいうと俺は昨年とあまり変化はないかも。IPOという明確な目標は前からずっと掲げているし、期間を決めて、逆算して、管理部を作り、売上を上げていく中で、野口と加賀谷さんがしっかりとやってくれているのですごく心強い。
あとはメンバーが増えている事に連動して一人一人と密なコミュニケーションが取りにくくなってきてしまっているのはすごく痛感してるかな。10人でやってきた時とコミュニケーションの取り方や回数が変わっているし、きちんとメンバーの声は拾いながらも、取捨選択する必要があると思っている。同じ道を通ってきたであろう、先輩経営者達はどうしているのか勉強させてもらっている最中なんだよね。
(藤本)
それでいうと現在野口さんは新メンバーを中心に積極的に1on1の時間を取ってくださっていますよね。
(野口さん)
1on1自体は一昨年からやっているので制度自体は前からありましたけど、結構属人化してしまっていたから、例えば1時間がっつりランチの時間を取れなくても、30分でもいいからカフェで話そうよ、とかそういったコミュニケーションは変わらず大事にしていきたいですね。
ちなみに心境の変化としては、目指すものもやるべきことも変わっていないから僕も大きな変化はないけど、加賀谷さんが役員として経営陣に仲間入りしてもらえて、マネージャーやリーダーが増えたので、自分のこれまで担っていた役割を見極めて、任せるべき仕事は委任をしてきました。僕自身の能力もしっかり見極めて、自分が口出しをしない方が良い方向に進む事がたくさんあると思ったな。そして、その方がメンバーの成長機会に繋がるので、委任すべきかしないべきか悩んだらとりあえず任せるという判断にシフトしました。
(藤本)
ミドル層が増えると、会社として厚みができそうですね!
(野口さん)
ミドル層が会社の重要なポジションと世間的にもよく言われますし、会社を積極的に作り上げてくれるメンバーが増えた組織体系になってきたなとは思っています。
Ⅱ. 2022年はADrimカラーを作る1年に
ー2022年はどのような年にしていきたいですか?
(石上社長)
営業は売上40億円という大きな目標があるので、達成するためにひたすら事業を回していくことが重要だと思ってる。SaaS系のITサービスは、GArepoやRemarketterなどを前に推し進めて、デジタルマーケ会社から”テクノロジーの会社”として昇華する事でIPOの近道になるかな。
あとは新規事業を推し進める中で、アフィリエイト広告やリスティング広告に役立つツールを無償提供のレベルでやっていくことで、よりケースデータを分析したり営業機会を増やせるような動きをしてる。
また、新しく、WEBマーケスクールも立ち上げたい。人材紹介という大きな市場があるからそこでも収益を上げられて、事業の軸を2本にできたら嬉しい。まだみんなには伝えられていないけど、水面下で着々と準備を進めているんだよね。
(野口さん)
昨年と比較して、営業メンバーの人数が倍になったので、営業のやり方を変革しているところですね。マネージャーと協力しながら形を作っていきたい。あとは、自分達で立てた売上40億円という目標は必ず達成したいね!達成して心の底から笑いたいなと思っているので、営業メンバーみんなで先陣切って成果と結果を出したいと思ってる。
また、ADソリューション事業や、WEBサービス事業など、持っている事業は全て力を入れたいものしか残っていないので、ひたすら価値向上を目指す!サイドサービスだからといって優先順位を下げることなく、市場とともに成長しながら全てトッププライオリティ状態を目指したいですね。
新規事業には変わらず強い勘所を持っていたいので、今のADrimをより強固にできるような可能性を秘めた新規事業があれば果敢に挑戦したいと思っているし、新しい業界や市場を開拓することにもどんどん挑戦したい!
(加賀谷さん)
IPOに関して、アドリムは外から見ても「IPOを達成できそうな会社」に見えてると思います。ありがたいことに会社が伸び続けているからですね。ただ最短ルートでの上場は少しハードルが高い現状があるので、最短で上場できるように取り組んでいます。頭の中では、「上場したらこんな組織にする」というのはもう描けていますよ。上場をゴールにするのではなく、通過点だと思って取り組み続けたいです。
あとは、メンバーに”こうなってほしいな”と思った最近のいい事例があって、先輩社員が退職して、その仕事が後輩社員に託されたということがあったのですが、後輩にとっては現状の業務に比べたら少しレベルが高い業務だったんですよ。しかし、私が少しだけアシストしながら伝えたところ、レベルの高い業務に取り組むことをすごく前向きに捉えてくれていて、「頑張ります」という意気込みのもと臨んでくれました。その様子を見ていて、ピンチはチャンスだと感じましたね。
辞める人がいるということは一見会社にとってはマイナスかもしれないけど、それを補填するべく他のメンバーがレベルアップできるなと思えましたね。立場に関係なくリーダーシップ、オーナーシップを持って取り組んでほしいなと思えたいい機会になりました。
ー役員陣視点の、メンバーにこうなってほしいなどの思いがあればお伺いしたいです。
(石上社長)
オーナーシップはやはり持って欲しいな。役員同等のオーナーシップを持てと強要するつもりはないけど、みんななりのオーナーシップを発揮して欲しいと思ってる。
創業当初は狭い雑居ビルで汗水流して頑張ってきた過去があるし、自分の中では綺麗な思い出だと思っているのね。もちろんそうなれということではなく、雰囲気というか匂いだけはしっかり残して進んでいきたいと思っているかな。
新しいメンバーと、創業当時からいるメンバーの思いの違いがまだあるなと感じることもあって、せっかく同じ空間で同じ方向を向いているメンバー同士で組織を形成するならばお互いが寄り添う必要があるなと思ってる。デジタルマーケの市場感を捉えてもらいながら、双方の考えやお互いの良いところをミックスして新しい企業文化を作れるような1年にできたらいいな。
(藤本)
新しいカラーが生まれたらいいですね!
メンバーへの更なる期待
ー全社会議(※)ももっと活発になったらいいですね。
(※)月次で全社員が出席する会議。部門ごとの業績や課題、次月方針などを発表し合ったり、情報共有を行う場。
(野口さん)
それを藤本さんから言ってくれるのは嬉しい!前に立つと余計に感じるところはあるよね。常々思っているのが、前の席に座るのか、端の席に座るのか、どこに座るかでその人の会社内での立ち位置がわかるんだよね。メンバー達のそれぞれのポジションが分かる。
(石上社長)
例えるなら大学の講義がわかりやすいかな。しっかり授業を聞きたい人は前に座っているけど、寝たり話したりゲームしたり、聞くつもりのない人たちは後ろに座るよね。
(野口さん)
全社会議は重要視しているよってことは前から伝えているつもりだけど、改めて見直したいなとは思ってる。なぜ全社会議が重要かというと、メンバー、組織、事業、それぞれの今のステータスを理解する場だからなんだよね。そして、さっきのメンバーがどの席に座るようになるかの話は心境やポジションの変化が現れてくると思ってる。新人は後ろに座るなんてルールは全くないし、なんならインターン生時代から今もずっと一番前に座っている社員もいる。
ああいうかしこまった場で役員陣が前に立って回しているうちは、まだまだだなと思っていて、まずは役員陣が傍観者の立場になることを目指していたんだ。6期目まで僕がやってきたPMO(Project Management Officer)を今は僕からバトンを引き継いで藤本さんがしてくれているから、理想に大きく近づいたのではないかと思ってる。やり始めてみて、思っていたより、ものすごくうまく会議が回っているから前進を感じたね。
…まあ、とはいえ会議室のスペースサイズの兼ね合いで誰かしらが端に座らないといけないから、本格的な論点ではないかもしれないけど、僕はあれをバロメーターにしているよ (笑)「先月と変わらないな」とか「あ、今月はここに座ってる」とかね!会議内で存在感を発揮しているのか、埋もれちゃってるのかなども。メンバーが増えると会議が長くなってくるし、参加意識の高い人と低い人で分かれてきてしまうのであればやり方を変えたいなとも思ってるかな。
(藤本)
私も思っていたところがあったんですけど、部門の発表者ってマネージャーでないといけない理由ってあるのかなって。それこそメンバー間で回すようになれば参加意識も上がっていくと思います。発表しないことが確定していると、やはり受け身になってしまうと思うんですよね。聞くだけの2時間になって、理解しようとしていないから相槌が生まれないのでは?と思っています。発表する側になると気付けるのではないかな?と思ってはいますね。
(野口さん)
確かに、自分の出番があると1ミリでも緊張感が生まれるよね。そういう環境に置いてあげれていないのはあるけど、僕的には自ら取りに来て欲しいなと思ってる。「自分の活躍を共有したい!」って思ってほしい。
言われたことをやるスタンスではなく、自ら前に出ていく姿勢を持って、存在感を放って欲しいなと思ってる。できる人はできるんだよ。だって藤本さん最初から目立ってたじゃん?笑
(藤本)
あはは!そうでしたか?照
(野口さん)
うん、目立ってた。笑 自ら前に出ていくことができない人たちをどこまで引き上げてあげれるかはリーダーたちの力量かもしれないけど、彼らに頼らずとも会議やプロジェクトを引っ張れる人材をもっと増やしたいな。
(石上社長)
社員会議が野口から藤本に変わったのはすごく良い変化だったと思う。一つの会議を、チームを、事業を引っ張れるような人材が次々出てきてほしい。
例えば、今営業の管轄は野口がやっているけど、現マネージャーの中で引っ張ってくれる人がいると良いなと思ってる。新規事業も俺が管掌している状態だったけど、「俺がやるんだ」と声を上げてくれたメンバーも実際にいて、その姿は本当に嬉しかったな。そんなメンバーが増えたらもっと嬉しい。
Ⅲ. 5年後、10年後の未来地図
ーアドリムの5年後や10年後など、更なる未来に関してはどのようにお考えですか?
(野口さん)
そうだな。5年後に世界がどうなっているかわからないし、今のご時世も、5年前にコロナが世界的に蔓延することなんて予想もできなかったから、周りを絡めた視点は一旦抜きにして話すね。やっぱり引き続き成長を止めたくないし、「一旦このままで良いんじゃね?」って感覚は持ちたくもない。漠然と「もっと会社を大きくしたい!」って思いを持ち続けたいのが前提にあるかな。
あとは、何を持って”成長”とするかの定義はその時によって違うと思っていて、「メンバーが増えたら成長?」「人数が変わらず売上が伸びたら成長?」「より大きなオフィスに移転できたら成長?」とか。成長の対象はどうであれ、現状に留まりたくないし挑戦することはやめたくない。
石上さんも加賀谷さんも含め、僕たちって仕事を振られる立場ではなくて、何が必要かを考えてメンバーに指示を落としているので、挑戦したい気持ちがなくなったら終わりだと思ってるよ。まだまだやりたいことが沢山ある!やりたいことが叶うのが3年後なのか、5年後なのかってところかな。
(加賀谷さん)
世界は本当想像ができないけど、自分の分身は作りたいですね。若い人たちをもっと頼っていきたいなと思ってます。
(石上社長)
確かに俺たち若い子たちのトレンドわからないからさ(笑) 若いメンバーたちに頼る文化は100%加速してると思うし、俺たちが指示出ししてたらそこで終わりだと思う。現場で戦っているのも、トレンドを把握しているのも20代前半の子たちだから、任せていけない企業はダメだって考えは持ってるよ。
(野口さん)
年齢はやはり認めないといけないなと思ってる。20代の頃の経営者の勢いと、30代、40代、50代の勢いってやはり違うなって。知識やできることはもちろん増えたけど失ってるものもあると思ってる。
だから10年20年後も自分が経営者をやってるというよりかは、若い子たちが先頭に立って会社を盛り上げてくれる環境を目指したいな。
(石上社長)
新卒への期待はすごいよね。若い才能を支援したいと思ってる。ADrimは「誰か」の会社という考え方ではなく、みんなで作っていきたいし、「僕のだ!」「私のだ!」って思うメンバーが増えたらより良い会社になっていくと思うな。
(野口さん)
若い時じゃないと跳ねられないところもありますよね。僕も石上さんも加賀谷さんも役員の会社だなんて1ミリも思ってないし。(笑)
もちろんダメなことはダメって言わなきゃないけなくて、例えばみんなで稼いだお金をどう使うか経営陣として判断する瞬間はあるけど、やっぱりぶつかってきて欲しいなとは思う。できない理由を挙げることは誰にでもできるからね。
(石上社長)
良い意味でも悪い意味でも、ADrimに限らずだけど会社が大きくなると主体性は減っていくと思う。10人で100の力だったのが50人になっても100のままとかね。それを200やそれ以上に増やしていけたら嬉しいな。
(野口さん)
主体性って「持て」と言って持たせられるものではないし、人が育つ方程式なんてないから、やはり愛がないと難しいと思ってます。メンバーの情熱ってどこからくるんだろう?っていうのを一人ひとり理解ができれば、その子が一番光る場所に置いてあげられると思う。やっぱりメンバーの声をもっともっと聞いていきたいな。
ちなみに藤本さんはどんな30歳になりたい?
(石上社長)
30歳だったら子供もいるかもしれないね。
(藤本)
子供は確かに欲しいですね。例えその時に産休や育休に入るとしても、自分が戻ってこられるように、自分で帰る場所を作らなくちゃいけないなと思ってますね。
今年度女子メンバーも増えましたし、結婚や子供などのライフイベントを考えているメンバーもきっと多いので、例えば時短とか在宅とか働きやすい制度を自身で作って、私がその第一人者になってやろうと考えています。
(野口さん)
時短など、そういった制度を整えてる会社がやはり大きくなれるよね。制度を作ったりできるのはベンチャー企業ならではだと思う。制度で会社を選ぶのも一つの手だけど、自分で作った方が結果的によかったりするよね。
Ⅳ. どんな方と一緒に働きたいか
(石上社長)
今日も沢山話した話題でもあるけど、今後も拡大し続けるから、会社の歯車になるのではなく、しっかり主体性を持って引っ張ってくれるメンバーに入ってほしい。
「僕がこの会社を作るんだ」「私がこの会社のトップ営業マンになるんだ」「僕が同期の中で一番になるんだ」とかその思いをずっと持ち続けて欲しいと思ってる。今後入ってくれるメンバーにも、大いなる夢を抱いてほしいな。成長している会社で大活躍してほしい。
(藤本)
結局、人が組織を作って、組織が会社を作るんですよね。一人ひとりの力をあげないといけないし、それが組織力になるし。そうすれば会社が大きく強くなりますね。
(野口さん)
人間の身体と一緒で、一人ひとりに役割があって、誰が欠けてもよくないと思う。営業だけ強ければ会社が伸びるのかと言われると、そうではないなと思うし、コーポレート部門だけが強くても実績は伸びていかないから、バランスと一言で言うと浅はかになるけど、連携を高めるのは難しいなと思う。
連携力って能力でも技術でもない。「あの人のために頑張りたい」とか、「クライアントに喜んでもらいたい」とか一人ひとりの思いが連携を生むと思ってる。これらをどんどん活性化してくれる、そんなメンバーが増えたら嬉しいな。
対談を終えて…
私が一番に感じたのは、今年度は間違いなくADrimにとって変革期となること。
会社が変わるには組織が変わらなければいけないし、組織が変わるには一人ひとりが変わらなければいけません。
そのために変わるべきものと、変わってはいけないものをしっかりと見極めていきたいなと感じました。
「私がこの会社を作るんだ!」というオーナーシップはどんな状況であっても持ち続けたいし
新しく入ってきたメンバーが増えたり、多様性が求められる中でいい意味で変化をしていって、アドリムのカラーを作り上げられる1年になりそうな気がしています。
これから会社がますます大きくなっていくのが楽しみです!
私も広報担当として、1人でも多くの人にアドリムのことを知ってもらえるように精進したいです。
執筆 広報担当 藤本 優香